都市部における屋上緑化の必要性

近年の都市部に緑を増やそうという試みのひとつとして、「屋上緑化」が挙げられます。都市部における屋上緑化の最大のメリットというと、ヒートアイランド現象の緩和と言えます。ヒートアイランド現象とは、都市部において都市化に伴う環境変化によって気温が上昇する現象です。屋上緑化によって緑を増やすことでこの気温上昇を緩和させることができるのです。
IGDA日本グローカリゼーション部会 (SIG-Glocalization)は4月2日、第6回目となる研究会をサイバーコネクトツー東京スタジオ会議室で開催しました。

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題目は「GDC2011 ローカリゼーションサミット+ゲームコネクション報告会」。本稿では慶應義塾大学法学部政治学科(学部4年)の齋藤成紀氏による「ゲームパブリッシングとイスラーム法」の概要を紹介します。

研究会自体は3部構成で行われ、第1部ではゲームジャーナリストの小野憲史氏と、バースデーソング音楽出版Windward Japanのエミリオ・ガジェコ氏が、GDCローカリゼーションサミットの概要報告を行いました。第2部は斎藤氏による特別講演。第3部ではナウプロダクションの大信英次氏が、GDC期間中に開催されたビジネスイベント・ゲームコネクションの現状と海外企業の動向について振り返りました。

ちなみに、中東市場が潜在的に持つ利点については、ローカリゼーションサミット講演「Games Markets in the Middle East: Opportunities and Challenges (中東諸国のゲーム市場〜チャンスと課題)」でもとりあげられました。概要はすでにレポート済み(http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=3209)ですので、あわせてご覧ください。

講演は中東諸国でのゲーム展開で必須となる、イスラーム法とビジネスの関係が中心となりました。

中東市場は近年、経済成長に伴う社会的中間層の拡大や豊富な若年人口などで、有望な新興市場として注目を集め始めています。とりわけ日本は「カントリーリスク」が少ない点で、欧米諸国よりもアドバンテージがあると斎藤氏は述べます。

カントリーリスクとは、ある企業が海外投融資や貿易等を行う際に、対象国の政治・経済などが原因で受ける指標のこと。欧米諸国と中東諸国では、植民地と宗主国という歴史的経緯がある場合が多く、国によっては経済制裁や紛争などの問題もあります。一方で日本には、そうしたネガティブな関係性がほとんどありません。この点で日本は、欧米諸国よりも素早くビジネス展開ができるという利点があるのです。

しかし、ここで忘れてはならないのがイスラーム法との関係です。イスラーム諸国には独特の宗教秩序があり、政治やビジネス、はたまた人々の日常生活にいたるまで、幅広い関係性が見られます。特にイスラーム教徒が遵守するシャリーア(宗教法)には気を付けなくてはいけません。実際、シャリーアに反したコンテンツで、販売中止につながった例も少なからず見られます。

まずはイタリアのゲーム会社、Molleindustriaが制作したPCゲーム「Faith Fighter」です。公式サイト(http://www.molleindustria.org/faith-fighter)でFlash版がプレイできますし、ダウンロードも可能です。ゲーム内容はイエス、ブッダ、ムハンマド、布袋、ガネーシャといった、神々や聖人を操作して戦う対戦格闘ゲーム。これに対してイスラーム諸国会議機構は、ムハンマドのキャラクターを「偶像崇拝」と見なし、一時ゲームもウェブから削除されました。最終的にキャラクターの顔を黒いアイコンで隠すことで、不自然ながら再アップされた経緯があります。

次はアニメでの事例で「ポケットモンスター」。一見すると、コンテンツには過激な要素など皆無のように思われますが、2001年にドバイで放送禁止となりました。ポケモンの「進化」が理由で、イスラーム教の宗教見解に反しているそうです。シャリーアによれば、「進化」とは神が行うもので、自ら進化するものではないというのが理由。さらに、ポケモンカードも「賭博」=「不労所得」につながるとのことで禁止。「Faith Fighter」に比べて、「ポケモン」の事例は日本人にとって盲点のように思われますが、マーケティングを行う上では必要不可欠な知識といえます。

このシャリーアは「ウラマー」というイスラームの知識人によって決定されます。ウラマーは相談役でもあり、ムスリム教徒が自分の行いはシャリーアに反するか否かなどを、日常的に相談する光景も見られます。齋藤氏によれば、シャリーアの決定にはある程度基準が設けられているものの、各々のウラマーのさじ加減によるところもあるとのこと。最近ではYoutube、オンライン、テレビ番組等のメディア媒体でも、ウラマーとの相談が行われているとのことです。

こうした規範は原則として異教徒(つまり日本や欧米企業)には当てはまらないとされるのですが、そうはいっても実際には、さまざまな影響が見られるのが事実です。そのため海外企業向けに、ウラマーとの相談の場も設けられています。「シャリーアコンプライアンス」と呼ばれ、ウラマー三人からなる議決機関です。企業の持ち出す企画がシャリーアに従っているかの法的判断は、彼らにによってくだされます。

講義の最後には、中東諸国によって開発されたゲームも紹介されました。中でも、イランが国策で制作した「Garshasp」(http://garshasp.com/)は、欧米諸国によってゲーム市場が独占されつつある現状打破を目標とした意欲作。イラン初の国産PCゲームで、イランの伝説的な英雄「ギャルシャーセブ」を操作して、悪魔と戦う3Dアクションです。音楽や建築デザインは、イランの文化的バックグラウンドが用いられています。「Garshasp」のトレイラーは以下(http://www.youtube.com/watch?v=ej-pl7Ch_-o)でチェックできます。

なお、当日の模様はtwitterで実況ツイートされ、こちら(http://togetter.com/li/118896)にまとめられています。


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